中村愛媛県知事からの応援メッセージ
『国土交通大臣杯第4回全国離島交流中学生野球大会』に参加される中学生の皆さん、ようこそ愛媛県へ。
愛媛県は、野球の大変盛んなところです。この大会は、「離島甲子園」と呼ばれていますが、高校野球の夏の甲子園大会で、愛媛県は、都道府県別の勝率全国第1位を誇っています。また、数多くのプロ野球選手が育っていますし、四国には、「四国アイランドリーグplus」という野球の独立リーグがあり、プロ野球選手になる夢に向かって、多くの若者が野球に打ち込んでいます。
そんな野球どころ愛媛県の上島町を舞台に開催される今大会に、全国から、これまでで最も多い19チームの中学生の皆さんが、参加してくれることを大変うれしく思いますとともに、心から歓迎します。
日頃、皆さんは、部員不足や対外試合が難しいなど、離島ならではのハンディを抱えながら、野球に懸命に取り組んでいると思いますが、大会では、練習の成果を存分に発揮し、同じ離島の、そして、同じ野球に取り組む仲間たちと競い合うとともに、交流を深めて、一生の思い出に残る大会になることを願っています。
ところで、皆さんは、一昨年からNHKで放映されているスペシャルドラマ「坂の上の雲」という番組を見たことがありますか。この番組は、明治期の軍人秋山好古、真之兄弟と俳人正岡子規という、愛媛県の松山出身の3人の若者を主人公にした、作家司馬遼太郎氏の小説をドラマ化したもので、発展途上のとても小さな国であった日本の明治期の若者が、「坂の上の雲をのみ見つめて坂をのぼってゆく」ように、脇目もふらずに夢に向かって突き進む姿を描いています。
先日、愛媛県に、この大会の提唱者の村田兆治さんが来られたとき、今年の春の甲子園選抜大会に、離島甲子園の経験者を含む新潟県の佐渡高校野球部が、離島のハンディを乗り越え、21世紀枠で出場し、立派な姿を見せてくれたと、とてもうれしそうに話されていました。ぜひ皆さんも、夢を追い求めて、先輩たちに続いてください。
正々堂々の熱戦を心から期待しています。