お接待
本日は朝から雨が降っており、肌寒い岩城島です。
さて今回は島の面白い風習について、お伝えしたいと思います。
ここ岩城島には「お接待」の風習があります。
このお接待とは、各家々でごちそうを振る舞い、互いにもてなし合う習慣の事をいいます。
具体的には島の各地区毎にもてなす時期が決まっており、10月の秋祭りにもてなす地区、
またそのお返しとして3月の春の季節にもてなす地区など、島民がお互いに招き合い食事やお酒を楽しみます。
また地区ごとに「お大師さん」、「大般若」などと呼び名がついています。
ある家でお酒と料理を頂き しばらくお話した後、また次の家に伺い 同じくお酒と料理を頂く。
これを何軒も続けていきます。
最近では数軒の方しかこの「お接待」をされないようですが、昔はほとんどの家庭でご馳走を準備し、
他地区の招かれた方々は順々に数十軒を廻り、最後はビールに口を付けるだけといった様子だったそうです。
今回はそのもてなす側の地区の方に声を掛けて頂き、ご馳走作りのお手伝いに行ってきました。
おつまみから、揚げ物、お寿司、お刺身、デザートなど、品数はとても豊富。
夕方6時頃からお客さんが入れ代わり立ち代わり訪れ、酒宴を楽しんでおられました。
昔は料理の準備に1日、当日のおもてなしに1日、そして片付けに1日と、このお接待に3日を費やしていたそうです。
なんともすごい習慣ですね!
現在はこの習慣もだいぶなくなってきているそうですが、島の人々の大切なコミュニケーションの場が
失われることのないよう、続けていってほしいと思います。