【かわうそキャンプ】かわうそのこと
こんにちは、ふじまきです。
かわうそキャンプのマスコットキャラクター「かわ君ウソちゃん」です。
陶芸作家の中野 真紀子さんがデザインしてくださいました。
「かわうそキャンプ」 なんで「かわうそ」なの?かわうそって、川の生き物でしょう?とお思いの方も、
多いのではないでしょうか?
企画提案段階では、「高井神島こどもアートキャンプ」という名前でした。でもこれでは、
・カタイ
・長い!
・言いにくい
・アートって言っても、島のお年寄りには通じない
などなど思いまして、もっと親しみのある名前にしようと考えていた時に、
かつて高井神島のお隣、魚島にかわうそがいたという記録を見つけました。
ニホンカワウソは、絶滅危惧種に定められており、1979年高知での目撃例を最後にその姿を確認することはできていないそうです。
かわうそは、かつて日本中に生息していたそうですが、環境破壊と毛皮を目的とした乱獲により、その数は激減。
ちなみに、川のイメージがつよいかわうそですが、河川の中下流域だけではなく、砂浜や磯などにも生息していたそうです。
住処を追われたかわうそが、エサと安全な繁殖場所を求めて、島までやって来たのかもしれません。
※魚島にはいたと記録がありましたが、高井神島にかわうそがいたかは定かではありません。
けれども、そこはご近所ということで括らせていただきました・・・
余談ですが、かわうそは愛媛県の県獣です。(これは後から知りました)
とべ動物園では、かわいいコツメカワウソに会うことができます。
さらに余談ですが、今回キャンプで使うお米は、高知県津野町の棚田で作っているお米です。
津野町にも地域おこし協力隊が活動を行なっており、その縁で貴重なお米を使わせて頂くことになりました。
そして、この津野町に流れる新荘川は、最後にかわうそが目撃された川だったのです!偶然ですが、これも縁ですね。
今はいなくなってしまったかわうそ、そして、子ども。
人と生き物がともに幸せに暮らせる日が来るように。かわうそキャンプのネーミングに、そんな願いを込めました。
かわうそは、人の暮らしにとても身近な生き物でもありました。
キツネやタヌキと同じように、人を化かす民話もたくさん残っています。カッパの原型にもなったと言われているようです。
いらずらをするけれども、どこか憎めないやつ。そんな存在だったようです。
水と陸の間で暮らし、人の姿に化けるとも思われてきたかわうそ。かわうそは、異界とこの世の中間の動物と言ってもいいのかもしれません。
そう考えてみると、子どもも、神と人を繋ぐ中間の存在です。祭りでは、子どもが神との媒介の役目を果たします。
かわうそと子どもは、通じるものがあるのではないかと、こじつけながらに思うわけです。
我ながら、いいネーミングだなぁ(笑)