<イベント情報>2/23~3/3 岡野有希作品展

 

こんにちは、ふじまき@弓削島です。

 

愛媛県では、立春の日に「少年式」という式典が行われます。

昔の「元服」にちなんだ行事で、14歳を迎える子供たち(中学2年生)が大人への階段を上り始めることを祝う行事だそうです。

今年ももうすぐ少年式がやってきます。

 

去年、この少年式に取材に行かせていただいたときのことです。とても素敵な出会いがありました。

はじまりは、この絵でした。

 

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パワーみなぎるこの絵を見て、わたしはなんだかとても嬉しくなってしまい、

担任の先生に無理やり?!お話を聞かせていただいたのでした。

 

この絵の作者は、有希(YUUKI)さんという小さな作家さんです。

彼女は、自閉症という障がいを持っており、島の中学校の特別支援学級に通っています。

 

有希さんが生み出す、絵や手芸品、生花には、コトバに収まりきらない彼女の感情が詰まっています。

だからこそ、彼女の作品を前にすると、何とも言えぬパワーを感じるのだと思います。

 

有希さんの作品をもっと多くの方に知っていただきたくて 、作品を「うさぎ屋」という屋号で販売する試みもお手伝いさせていただきました。

(手伝うといっても、ただラベルやチラシをつくっただけなのですが。。。)

 

うさぎ屋の作品は、NPO法人「上島ポップコーンの会」が行っている産直市でも販売されています。

※産直市は、毎週土曜日10~14時に生名島立石港にて行われています。

 

そしてこの2月、有希さんの中学校卒業を記念して、中学生活で制作した作品を展示することになりました。

 

 

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<岡野有希 作品展>

■会場   生名島 立石港務所 (愛媛県越智郡上島町生名1885-5)

■会期   2013年2月23日(土)~3月3日(日) 港務所開館時間内
※10~16時は、藤巻が作品案内を行います。(2/26、27はお休み)

 

初日(2/23)には、NPO法人「上島ポップコーンの会」のみなさんに、「ポップコーンの会の子どもたち」というタイトルで、

自閉症やダウン症についてお話いただく講演会も企画しています。

 

なんであの子は、ぴょんぴょん飛び跳ねるのだろう?なんであの子は、急に叫ぶのだろう?

 

「みんな」と違う行動をする「あの子」。

気になっていたけど、「聞いたら、わるいかな」という気持ちがどこかにあって、興味を持ったら「わるいかな」という気持ちがどこかにあって、

聞けなかった、目を合わせなかったという方も少なくないのではないでしょうか。かく言う私がその一人です。

 

小学生のころ、特別支援学級に通う同級生がいました。

でも、私は彼女をことを何もしらなかった。「みんな」と違う行動をする彼女に、時に腹立たしい気持ちを持ったこともあるように思います。

みんなで遊んでいるのに、なんで急に勝手なことをするの?なんで急に走りだすの?物を乱暴に扱うの?

 

自閉症だから、「こうすればいい」というマニュアルはないはずです。

人と人との関係です。個性があります。けれども、ちょっとしたコツはあるようなのです。

 

例えば、後ろから話しかけない。視覚的に理解できるようにする。

 

小さなことですが、そんな「あの子」を理解するためのヒントがあれば、私も彼女ともう少しちゃんと向き合うことができたのかぁと思うのです。

子どもの頃に、そういう疑問に大人がちゃんと答えてあげるということはとても大切なことではないでしょうか。

 

そんなちょっとしたコツのお話や、自閉症の子どもだけではなく、誰もがきちんと認められて生きるということの大切さを

やさしい言葉でお話してくださいます。

子育て中のおかあさん、おとうさんをはじめ、多くの方に聞いていただきたいお話です。

子どもにもわかりやすいようにお話してくださいますので、ぜひお子さまと一緒にご来場ください。

 

その他にも、有希さんがミシンを使って実際に作品を制作する様子を見ることができる「アトリエオープン」や、

ご来場者とつくる作品コーナーなど、楽しい企画がいっぱいです。

 

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ただいま、作品選定中。どれも有希さんの3年間の思い出がいっぱい詰まった作品で、選ぶのに一苦労・・・

立石港務所が有希色に染まるのが楽しみです。ご期待ください☆

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