接木(ツギキ)を学んでいます。
こんにちわ。大井@岩城島です。
2013年もはや2ヶ月が過ぎ、あっという間に今日から3月です。
柑橘類も温州みかんが終わり、「せとか」や「たまみ」などの中晩柑といわれる品種が出荷される時期になりました。
農家ではみかんの収穫が終わり、これから春にかけて剪定や施肥、接木などの作業が行われます。
剪定とは混みあった枝や葉を取り除き、木全体に日が入るよう、またよい実ができるように木を整えていきます。
施肥は、この冬に実をつけて体力を使った木に 栄養分として肥料をを与えます。
そして接木(ツギキ)とは、ある品種の木に別の品種の枝を差し込んで定着させ、新しく木を作り、新たな品種の木に変えていく技術です。
主に古い品種の木に新しい品種の枝を接ぐ事が多く、苗木から育てるのに比べて、早く実を収穫できる利点があります。
ただこの接木をするには ある程度の技術や知識が必要になり、現在、習得すべく講習を受けて勉強中です。
今回は簡単にこの接木をご紹介したいと思います。
接木をする際、元の木(主に古い品種の木)を台木、新しく接ぐ木(主に新品種の木)を穂木と言います。
この台木のうち、穂木を継ぎたい部分の枝を全て切り落としていきます。
そして新しく接ぐ穂木をナイフで削り、台木に差し込む先を作ります。
→削る前の穂木。 →削った穂木。
台木に切り込みを入れ、穂木を差し込み、テープで固定します。
これで上手く接けば、穂木から芽が出て 新品種の枝が成長していくのです。
接木の方法にもいろいろと種類があり、古い品種の実を成らせつつ 新品種の実を作る方法や、
全て台木の枝を切り落とし、一気に新品種の実に切り替える方法など 農家の方によって異なるようです。
因みに、1本の木に2種類の実が成っているのを初めて見た時は驚きでした!
簡単に紹介すると以上のような事なのですが、穂木の削り方、台木の切り方、またどの部分に接木をするのかの判断、
接木後の木の整形の仕方など、学ぶ事が本当にたくさんあり、まだまだ修行が必要です。
けれど新しい技術を学ぶ事は面白く、少しづつでも実行できてくると楽しくなってきます。
さて 今回接いだうち、何箇所がきちんと定着するでしょうか?!