「岡野有希作品展」ご来場ありがとうございました。
こんにちは、ふじまき@弓削島です。
気がつけば、春はもうすぐそこまで。今日もあたたかな陽射しで、お散歩にぴったりな日和になりました。
さて、9日間にわたり生名島立石港務所で行われた「岡野有希作品展」は、大盛況のうち終了いたしました。
ご来場いただいたみなさま、ご協力いただきました有希さんのご家族、学校、NPO法人「上島ポップコーンの会」の皆さま、
地域の皆さま、行政関係者の皆さまに改めて感謝申し上げます。ありがとうございました。
作品一つひとつには、中学校生活3年間、有希さんの担任をされた井手博美先生がコメントを書いてくださいました。
その時々の有希さんの様子が、目に浮かび、有希さんと先生が過ごしてきた時間の濃さを感じます。
この作品展は、一人の女の子と、一人の先生の成長の記録でもありました。
今治や尾道から観にきてくださった方、
船の待ち時間にたまたま観てくださった方、
有希さんのことを知っていた方、知らなかった方
いろいろな方が来てくださり、いろいろなお話をさせていただきました。
感じるものは人それぞれだったと思いますが、
有希さんの作品からパワーを感じる場であり、
「だれでもが」が尊厳をもって暮らすことのできる地域社会を考える第一歩になれば、嬉しいことだなと思います。
会場に来てくださったお客様と創るインスタレーション作品「mishin」も、完成しました!
約40名の方が参加してくださり、それぞれの「もよう」をミシンで描き、1つの作品が完成しました。
こどももおとなも夢中になって、カタカタ ミシンの時間。港にほっこり楽しい時間がうまれていました。
(☆作品制作の様子は、こちらでご覧いただけます!)
この作品制作を通じて、ポップコーンの会の子どもたちもミシンにチャレンジしました。
今では、ヨユーでミシンを扱う有希さんですが、最初は怖がったのだそうです。
恐怖を乗り越えて、「できる」ようになったときに感じる喜び、そんな連鎖が他の子どもたちにも広がっていくといいなと思います。
現在、上島町には、障がいのある子どもたちの中学卒業後の受け皿がありません。
中学卒業後は、今治などの特別支援学校に進学するため、島を出て、寄宿舎生活を送ります。
そして、特別支援学校卒業後、彼らが島に帰ってきたときの就労場所も課題となっています。
人はみなでこぼこ。得意なこともあれば、不得意なこともあります。
障がいがあっても、なくても。運動が得意でも、苦手でも。若くても、歳をとっても。おんなでもおとこでも。
認め合いながら、安心して暮らしていけたらどんなに素敵なことでしょうか。
この春、中学校を卒業する有希さん。これからの彼女がどんな大人になるのか、とても楽しみです。
地域の皆さま、今後とも、弓削の小さな芸術家 岡野有希の応援をどうぞよろしくお願いいたします。