島での出産と育児!
こんにちは。暖かい空気につつまれ、とても暮らしやすい日々が続いていますね。
暖冬ということで、これまでの暮らしの中では知ることのなかった畑のことや生き物のことに、深々と関心を抱きながらすごしています。はやくも白菜の薹が立っているだとか、アブラナ科の花が咲いているだとか、アブラムシがつきはじめたとか、いろいろな話を聞くことがとても新鮮。
ちなみに、野菜の種はその地域の平均気温がいつごろ何度になるから、逆算していつ頃に蒔くのだとか、最低気温が何度を超してから定植するのだとか、温床は使うのか使わないのか、ばっちりの適期はほんの数日しかないのだとか、そういったことをよく確認しながら栽培計画を立てている人が多いと思います。つまり、思い通りの結果にならないことは当然よくあること。
思い通りにならないことをスッと受け入れてゆける柔軟性が、自然とともにある職業柄として大事なのかもしれませんね。状況ごとに適切な順応ができるよう、ゆったりと構えていたいものです。
さて、前置きは長くなりましたが、1月11日の朝方2時13分に、2人目の子供が生まれました。予定日を1週間と1日を過ぎた大安の日に、元気なおっきい女の子が出てきてくれました。無事生まれてきてくれたことと、母子ともに健康であることに感謝。それから(驚くことに)普通に無理のない生活が続いていることがとても有り難く感じます。
出産は、我々のような移住者にとっては喜ばしいことですが、それと同じくらい不安なことでもあります。いつ陣痛がくるのかわからないし、うまく病院へアクセスできるのか想像しにくいし、出産後の生活はどうなるんだろうとか、それを夫婦だけでこなしてゆかなければならないことなどの云々を考えることはとても気持ちに負担のかかることです。私たちの場合は、町民の方の助けや応援によって、不安と同じくらいの安心をいただき、ペイしてこれたかなと思います。
また、島での出産を経験した結果から分かったことですが、離島での出産と実家への里帰り出産は同じくらい安心で安全だったように思います。
理由はいくらかありますが、いちばんは夜間でも1時間で産婦人科へアクセスできること。これはとても助かることだと思います。妻は、夜中の1時過ぎに救急艇で運ばれ、2時過ぎには分娩台で子供を抱いていたのです。陣痛が起きて1時間のスピード出産に応えられる緊急態勢が整っているようであれば、里帰り出産とくらべても安心できることだと思います。
ちなみに、今回こそは出産に立ち合いたかったのですが、それは叶いませんでした。よしんば、立ち会えずともすぐに子供に会えますし、通院の負担もないことを思えば、夫婦にとってはうれしいことですよね!
出産を終えて、どうやら離島暮らしの不安ごとはさほどのことでもなかったのだと、振り返って笑えるようなのです。