事業の骨格

こんにちは、島おこし協力隊、西尾です。

養蜂事業の骨格が出来上がってきたような気がします。気がするだけかもしれませんが…。基本的に養蜂業を成功させるという1点において大切なことは、少しずつクリアできてきているような気がします。

一方で、地域おこし協力隊として、養蜂で地域を活性化を図ろうとすると、スタートにずいぶんお金がかかることと、一人のマンパワーではずいぶん間に合わないところが出てきて、結果としてなかなか成果の出ない活動だというのが正直なところです。ですが、実際に沢山の趣味養蜂家志望者が表れてくれたことも事実。ざっくり、12人ですよ。頭の中に12人の養蜂家志望者の姿が浮かぶなんて、こんな小さな町の話とは思えないくらいすごいことですよ。

そんな趣味養蜂家の方がきちんとした技術を身につけて、地域の土産ものとしてブランド化した高級な蜂蜜が流通し始めるのも、そんなに遠くない将来の話かもしれません。

そもそも養蜂で地域活性なんてどうなの?できるの?って思われるかもしれませんが、趣味養蜂家の方1人が活動をしているだけでも随分と地域の力になってくることはあるのですよ。あとはその「活性力」というか、勢いに振り落とされないよう掴みきる!素早く進行してゆけるかどうかが問題なんです。

何でもそうですが。もたもたしていると活性を失い、しぼんでしまいますから。

そこで、話を振り出しに戻し、もう一度お話をしますと、 「養蜂業を成功させるという1点において大切なこと」。そこなんです。ここが明確になって、そこに向かって少しでも進んでいるか。そんなことを自分の活動と照らし合わせながら、ギアを入れていきたいと思います。

面白いお話があるのですが、私が今、養蜂のために準備しようと考えている土地のひとつは、周りに住宅もなく、耕された畑もなく、東面で西日が当たらず夏に暑くなりすぎない最高の場所なんですが、使わせていただく畑はすでに葛の蔦で覆われてしまって山のようになっています。

その畑につながる道もすでに蔦で覆われて道がなくなっているのですが、ちょっと掃除をしてやると歩けるようになり、そこを更に少し進んでみると、なんとそこには島四国の札所があったのです。お話を伺うと、どうやらその時期だけ草を刈るのだそう。

じゃあそこで養蜂を始めると、今後は草を刈らなくてもよくなるね、菜の花をたくさん植えると春の観光地になるかもしれない、そんなことを考えましたが、実はその畑の土は、長年放置された土の上に新しい草や葉の枯れた腐葉土が堆積していて、とてもよく肥えた土にかわっているのでした。その、有機物の体積してできた土はコンクリートの道までも覆い尽くすほどになっていたのです。

今後、有機農家を志す方が今よりもっともっと出てくると思いますが、そういった方が使える畑って案外こういう土地なのかもしれないよ!なんて、そういうことを示してやることができるかもしれません。そんな土地に柑橘を植えて収穫体験、養場見学、森林浴、家庭菜園講習、花摘み、そんなことも観光養蜂の一環としてやれるかもしれませんよね。

そうなんです。ここのところ、「観光養蜂」という言葉で考えたり、お話をする機会を増やしているのですが、はちみつやプロポリス、ローヤルゼリー、そんな蜂産品を地域産品と組み合わせること、または、蜂場見学、採蜜体験、養蜂講習、蜜蝋加工製品作りワークショップ、宿泊会、、、etc…いろんな考え方で、その地域、その資源を有効に活用できますよね。そんな前向きなことから地域活性の根がはえるのか、羽がはえるのかはわかりませんが、うまくかみ合わせることができたら、おもしろくなりませんか?

そんなことを考えながら協力隊の間に出すべき成果について、これは簡単にはいきませんが、町民の方々に還元してゆける取り組みを始めたいというところで計画を進めていきたいと思っています。

それはそれで自分自身の能力にかかっているわけですが、そこから先のこと、いわば「事業の骨格作り」として同時に時間を費やしてゆくことが、観光養蜂実現の一番の課題かなと思っています。トータルで見た時の組み立て方、コンセプトが一番大切ですから。

[`evernote` not found]
このエントリーをはてなブックマークに追加

Top