サブカル街道 尾道ライン

こんにちは。今日はサブカルチャー面で島のことを。

島だからあまりサブカルチャーはないですよ。それは仕方ないんです。島の暮らしは自然との暮らし!コレ基本ですから。

私が中学?高校?のころに読んだ本で、平田オリザさんの「芸術立国論」というのがありまして、簡単に言うと、日本人にはもっと芸術が必要なんじゃないの、鑑賞できる機会がすくないんじゃないの?ということで、そんな日本だから生まれてきた子供たちが猛烈に何かに憧れたり、何者かになりたいという夢がない、生きてても楽しくない=自殺者が異常に多い…のではないか。「仕方なくお金を使う」のではなく、ディズニーランドのような「猛烈にお金を使いたい」欲にかられるようなこと(高度消費?というらしい)がもっと必要なのではないかということを書いていた、、、ように思います。もう20年近くたちましたからはっきりとは覚えていませんが。

私がまだ右も左もわからない学生だった頃にこの本と出合ったことが人生を変え、それからは常に、写真、絵画、彫刻、映画、音楽、演劇、ダンス、陶芸、染め、塗り、民芸、古物、、、というもの、美術という美術全般に前向きにお金を投資できるようになったのです。

東京では、そこかしこにBook・Offという中古CDや古本を扱うお店がありました。このBook・Offというのはご存知の通り全国に展開されていますが、この辺りでは福山や今治あたりまで出ないとありません。

変な話、福山や今治のBook・Offに出たところで、ちょっとサブカル寄りの方にとって目ぼしいものはないんですよ。やっぱり、その地域ごとにサブカル的なものが流通していたりしていなかったりするんですよね。その点、東京は大阪とか名古屋と比べても、ウン十倍、ウン百倍くらい充実しています。

じゃあ、この辺りはサブカル好きにとって枯れた地なのかというとそうではなくて、チョットこだわりのある音楽が聴きたい、映画が見たい、面白い本が読みたい、くらいならかなえてくれる場所はあると思います。

その点、尾道が強いです。

若いクリエイター的な方やらアーティスト?的な方やらがよく尾道へ移住してくるのだそうです。で、中にはそういうサブカルチックなお店をやって、地域のサブカル面を支えているということなんですね。

私の場合、今は結構サブカルモードから遠ざかっているので、猛烈にCDがほしいとか本が読みたい、映画が見たいと思うことはありませんが、そういうモノを取り扱っているお店が身の回りにあることはとてもうれしいことです。

「ないから行けない」のと、「あるけど(今は)行かない(お金がないから)」では随分気持ちの在り方がちがうのです。

そんなこんなで、私が唯一尾道でサブカルしたのがこのCD一枚なんですが…

・Taylor Deupree / Fallen

妻も視聴し、妻の許可を貰い、買わせてもらいます。これは尾道の紙片さんというお店で購入しました。セレクトの幅は広くはありませんが、良いものがきちんと選ばれているお店です。特に書籍が面白いです。

それで結論なんですが、こういうあまり中古市場に流通しない音楽、本などは東京のBook・Offでもそうそう流通しないので、新品で買うことになるのです。まぁ、そういう文化との付き合い方になってゆくのかな?ということです。

映画も昔はよくみましたが、これ、シネフィルマークなんてこちらに来てからは一度も見ていないのです。むしろ、知らない人のほうが多いのではないかと思います。

それよりも今は畑、蜜蜂に魅了されているのです。芸術じゃなくて、自然との関わり!受動的なことよりもやっぱり、そのときそのときでの楽しいこと、魅力を感じていることに自ら関わってゆくことが気持ちを上向けてくれるのですから!

そう、お気づきの通り、だから、芸術じゃなくてもいいんですよ!

そう、お気づきの通り、だから、島暮らし!

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