木で遊ぶ。
島で暮らしていると自然のものを使った遊びが充実してくるのですが、そのなかでもトップで面白いのが木工です。私の場合は巣箱つくりなんですけれども。
木工作業をしていると、いろんな道具があって、いろんな材料があって、一つ一つのものにはそれぞれの性格や癖があって、それをきちんと理解しながら選ぶというのがなかなか難しいのです。ていうか、理解しきれません。
要は、木があり、それを切ったり貼ったりするための工具やボンド、釘、ねじなどがあります。それをどう使えばよいのかというのが頭の中で整理されていないとダメなんだろうなぁという気がします。
これって結構難しいことなんですよね。
だって、養蜂の世界だってそうなんですもの。多くのプロが蜜蜂を理解しているようでしていない。蜂を、木を、道具を、ベストのバランスでミックスできていない。だから、難しいんです。
そう考えながら素材を選ぶんですよね。
人体にも蜜蜂にも無害で、ストレスもなくて、環境まで整えて、あるがままの命を阻害しない、心地よく過ごせるような材料。生き物の本来性に辿り着く飼育レベルの基準はここにあります。
ということで、こだわっておきたいボンド、金属、木材。
ボンドは溶剤を含まない有機資材、食品との接触OK「Titebond ⅢUltimate wood glue」で決まり!巣箱には直接使いません!
金属は6価クロムを含まないクローメートフリー、というか、メッキフリーの錆びて紫外線を反射しなくなる素地の鉄で決まり!なるべく使用本数は少なく!
木はサワラ!雨ざらしで匂いをぬいて心地よく!水をためこまない素材で湿気対策、決まり!
これはもう、昔からの知恵を積み重ねた有識者による総決算なんですよ。ここを初心者が、あれがいい、これがいいといってこだわっても無駄なわけで、一つ一つのモノづくりが「総決算」的な仕上がりかどうかに意識をむけてモノづくりをしたいものです。プレイヤーはみんなそれぞれバラバラなことをして失敗しているように思います。
もの作りには、そういう見極めが大事なようです。