マル秘の店舗作り その①
こんにちは、島おこし協力隊の西尾です。
今日から何回かにわたって、今考えている店舗作りについて紹介してみたいと思います。まだ構想の段階なので、その通りになるとも限りませんし、養蜂のお勉強でお金も足りなくなってきていますし、前途多難なんですけれども…そして、この辺の話は正直ちょっと「企業秘密」とか、「社外秘」的な位置づけのことを紹介してゆくことになるので、わたしにとってのメリットは特にないのですが、まぁとりあえず、やってみることにしました。
私たち西尾家の事業は、主に養蜂を主軸として、そこにくっついてくるように農業や狩猟があると思っています。その3つを西尾夫婦で回しながら、飲食スペースを作り、店舗を回してゆくという考えです。
そんな感じなので、お店はそんなにずっとやってないし、たまにやってるお店みたいになると思います。
なんでこういうやり方になるかというと、やっぱり食材ロスが嫌なんですよね。
食べ物をロスしたくない。無駄を生みたくない。食材ロスによって無駄な資源と無駄な時間が蓄積してゆくので、その無駄を限りなく省いてゆくことが自分たちの活動をよりスマートにかえてゆくように思うのです。これが、1.5次産業の性格、6次産業の性格と言えるのではないかな、と。
無駄のない養蜂や農業っていうのは、人間活動全体の省力化として考えると、やっぱり1次産業じゃ足りないと思うんです。農家レストランの人は、ほんとにうまく食材を使う。使い切る。そこなんです。誰がそんなことを教えてくれるかっていうと、蜜蜂なんです。
蜜蜂が人間にとって凄いと言えるところ、有益なところ。蜂から学ぶところ。このあたりがちょっとばかり効いてくるのですね。
実は、はちみつって腐らないんですよ。
より正確には、蜜蜂が集めたはちみつは、蜜蜂たちの活動によってどんどんと濃縮されて糖度が上がります。そして、糖度が78%以上になり、発酵が進まなくなる段階に入ると、濃縮作業を終えて保存態勢に入る。保存態勢に入った蜜は、菌が繁殖できないし、そもそも植物の花蜜には高い殺菌効果があるので、高温下でも腐敗させないんです。
日ごろからそのような完璧な自然循環をみているわけですから、養蜂を主軸にしていると農産物ロスも出させないように意識できるんです。食べきれない野菜は、花を咲かせて蜜源にすれば良いんです。
さらに私たちの考えを言うと、あらゆる「精製」されたお砂糖類の中で、はちみつだけは「濃縮」なんです。純粋な黒糖でも、一度過熱精製されています。 黒糖や甘薯分蜜糖、洗双糖、きび砂糖など、お菓子作りにはどうしても使うんですけど、食材としてはやっぱり死んでいるんです(と言いながらも使うのですが)。この違いがまた随分と効いてきます。
そこで、ドライフルーツを糖分に取り入れたりするんです。これも濃縮型です。果実はとても良質なエネルギーとして利用できるので、蜜源になる果実をたくさん植え、ロスの少ないドライ果実を作る習慣を身に着けておけば、健康に、ロスなくエコに、精製などの複雑さのないシンプルライフ、ひとつひとつが味わい深いスローライフにかわってゆくように思います。
ドライハーブティーなども同じような感覚で利用します。とりわけ、西洋のお菓子を提供する場合などは、食前の一杯を無料提供することで、口内から味覚などの感覚を整え、清涼感でいっぱいの中で食べてもらうことで、味をより鮮明に、おいしく感じてもらう下準備が整うのです。薬理効果のあるハーブが、ここでもしっかりと効くのです。
蜜源植物には、梅、桃、琵琶、かんきつ各種、梨、林檎、栗やナッツ類、オリーブ、サクランボ、柿、ポポー、ハーブ各種、エディブルフラワーなどがあります。
そんなこんなで、今日からちょっとずつですが、私のビジネス構想を紹介してゆけたらと思います。