マル秘の店舗作り その②
こんにちは、上島町島おこし協力隊 西尾です。
店舗作りについて考えていることを、引き続き、少しばかり書いてゆきます。奇抜なことは考えていなくて、ただ、開業セミナーみたいなところで学んできたようなことはしたくないなーっていう考え、自分の楽しいと思うこと、したいこと、これがいいんじゃないかということをシンプルに整理して、無理も無駄もない店舗にしてゆけたらと思っています。
そこで、無理のない計画というところで、日々の負担にならないところから整理しています。
例えば、日ごろからの健康管理の話とかになると、食べ物を完璧に良いものばかり食べられるように管理するのは難しいので、そこを考えすぎてしまうと精神的に参ってしまうんです。ですから、そのなかでもとりわけ化学調味料や添加物には頼らなくてよいように、普段使いの調味料だけは無添加のもので質の良いものを決めてしまっておくというようなことをしておきます。
そういう風に考えると、もっと負担のないところで、お客様の快適を創り出す仕組みが建築物そのもの仕掛けられるんじゃないか、そういうことになってきました。つまり「快適な設計」を適切に行うということ。そう考えて、計画を立てています。
そこで、じゃあまず建物のことを考えるにあたって、町の特徴から見てみます。
上島町はとても小さな町で、車で移動すれば島一周もあっという間。そんな土地柄、立地条件は正直どこでも良いと考えました。ひとついうと、上弓削や下弓削のようなアクセスのよい場所であれば誰でも通いやすいフレンドリーなお店になり、私がいま計画しているような、狩尾・大谷のようなアクセスの悪い場所では自然がものすごく豊かなので、そのような利を活かしたお店になるだろうということです。
自然の利を最大限に活かすとしたら、どのようなことを計画すればよいでしょうか。私が思うのは「五感に訴える」ということなんです。そういう力強さがないと、大して意味のない 店舗 立地になってしまうのではないかと思います。
ですから、店舗に入る前にしっかりと自然に包まれ、感覚が研がれている。気持ちがすっきりしている。お店に入るという楽しみを覚えている。そういうところの感情がひとつ、生まれるといいなぁと思っています。
五感の考え方もいろいろあって、例えば、聴覚の世界ですね。聴覚は、ある程度暗い場所や静かな場所、涼しい場所で広がるように思うのですが、逆に、味覚とかは基礎体温を上げて温めておくことが、より鮮明な味覚に繋がるんじゃないかなって思っています。また、情操として、人は天然素材に対して安心感を覚えるという本能の部分があると考えています。
ですから、例を挙げて内装のお話をすると、壁や床はある程度自然素材にこだわりながらも、涼しさもあっていい、完全に温かみを重視しなくてもよいと思っています。イットインの方になるべく早めに体を温める作用をもつ飲み物(番茶など)を提供するような工夫が必要になると思います。
なので、今のところ、床は土間コンか木材を使用し、壁は珪藻土を予定しています。床の場合、足元のグリップ間や温度管理からすると、木材のほうが良いようですし、安心感があるようです。
壁については、この珪藻土に至るまでもいろんな検討がありました。
最初、壁も木の古材を用いるつもりでしたが、その後、漆喰と珪藻土という素晴らしい天然素材に出会ったんですよ。さらにそこからいろいろと勉強している中で出会ったのが「ウレシイカベ」という商品。一発でトキメき、コレだ!と、決めました。
どんな商品化といいますと…
・「空気も含めて調整」=調湿力、保温力に優れている
・「生きている壁」=エネルギーの広がり、空間の広がりを感じる壁
・「見えないウレシイ」=ホルムアルデヒド不使用、電磁波対策
そんな製品。ですから、電磁波対策も含め、もうコンセプトにぴったりで、あとから漆喰を探してみたりもしましたが、木を探してみたりもしましたが、これが一番ぴったりかな、という感じで決めています。
こういう物事の決め方で、今は「店舗設計」を楽しんでいるところです。