公営住宅について②
公営住宅についてのつづきです。
上島町ヘの移住希望者が町内で「空き家」を探しても、すぐに入居できる「空き家」がタイミングよく見つかるとは限りません。そのような場合、移住希望者が「空き家」に出会って入居可能な状態へと整えるまでの間、できる限り少ない費用負担で一時的にどこかへ入居できることが、すぐに住むことのできる「空き家」の少ない上島町へ移住者を迎えるためには有効な施策であると思われます。上島町においては、一時的な住居の候補としてまず、町営住宅が挙げられます。ですが、公営住宅には入居に際して一般的に、所得制限や、農林漁業の担い手となるなどの審査基準が設けられており、誰でも無条件で入居できるようにはなっていません。
町としては移住者を迎えたいが、「空き家」をさがしている移住準備の期間中に町営住宅を使えない。そのような事態が起こり得ます。また、移住を検討しているが、決断するには至っておらず、まずは短期的に上島町での暮らしを経験しておきたい。そのような方もおられます。
課題があれば、必ず解決策があるはずです。自治体によっては「移住体験住宅」や「移住定住お試し住宅」を用意し、あるいはゲストハウスなどの宿泊施設と提携して移住希望者の宿泊費を補助する。そのような制度を用意しています。上島町においても、「空き家」をさがし、住むことのできる状態へと整えるまでの準備期間における移住希望者の住居の問題を何とか解決できないものか。これから考えていきたいと思っています。