気になるキ
どうも、協力隊の西尾です。
気になるキネマです。
シネマ尾道で近日公開予定の映画です。
「ハニーランド 永遠の谷」
北マケドニアの片田舎で、トルコ系の先祖を持つとある自然養蜂家のドキュメンタリー映画だそうです。監督も初めての方なので見に行こうと思います。
北マケドニアは、ギリシャの北側、つまり、トルコからはギリシャかブルガリアを経由してゆく場所にあります。
トルコと北マケドニア。ほんの少しの場所の差ですが、実際に文化のことを見ると随分と違うんですよ。
なぜでしょうか。
それは、トルコと周辺国の地理的な関係なんですね。
トルコっていう国は、ヨーロッパからアジアへ行くときも、アフリカへ行くときも、またその逆の時も、あらゆる方向から経由する国であるために、非常に特殊な文化を築いてきたのです。
ですから、トルコ周辺の国にもそんな文化の特殊性が薄まって広がっているに違いない、、そう思うんですよね。
また、北マケドニアは完ぺきにヨーロッパ圏ですが、トルコは微妙に中東でもあり、宗教的にどちらの性格も持っています。このことを一番よく反映しているのが音楽でしょう。
ヨーロッパ由来のクラシック、バロック、軍歌、宗教音楽などの古典音楽、バルト系、山岳民族系、フォーク、ロック、それから、オスマン音楽、アラブ音楽、アジア系の民族音楽、アフリカ由来の民族音楽、ファンク、アフロ、ジャングル、そういったもののごった返しのように、いろんな音楽が生まれてきているんですよ。
まさに、文化の要衝で、気になる地域なのですね。
そういう風に考えていると、この上島町にも、様々な文化圏で育った方々がたくさん移住してきていて、それぞれの彩りを地域に与えてくれていて、非常に雑多な文化が生まれてきているのではないでしょうか。
この変化をどう受け止めるか。
世界各地から、人の集まる町。
このことへの、私たちの受け止め方ひとつで、これから先の町の姿がさらに変わってゆくのでしょう。未来には、楽しみが溢れています。