移住・定住促進政策 先進地視察①

私たちは6月10日と11日の両日、島おこし協力隊として活動を開始してから初めて、「移住・定住促進、空き家の利活用」に関して県内で先進的な取り組みを行っている団体・個人を視察する県内出張に出ました。行程のほとんどを、一般社団法人えひめ暮らしネットワーク代表理事の板垣義男氏に同行いただきました。また、視察先の選定にあたっても、6月21日に開催される愛媛県のオンライン移住フェア「愛あるえひめ暮らしフェア~オンラインで『えひめ』とつながる~」の打ち合わせに上島町まで来られていた板垣氏にアドバイスをいただきました。今回の先進地視察では、計4カ所を視察させていただきました。今回からの数回でご報告させていただきます。
上島町を出て、しまなみ海道をわたり、まず向かったのが、伊予市の郡中地区に相談窓口と活動拠点を置く「伊予市移住サポートセンター『いよりん』」です。同センターが管理する「伊予市まちの縁側『ミュゼ灘屋』」内で代表の冨田敏氏に、地域おこし協力隊の任期中に双海地区で立ち上げた「まちづくり学校双海人」の経緯から、最近の活動内容まで、お話を聞かせていただきました。
冨田氏が強調していたことが、受け入れる地域の側がまず、「どのような人に移住してほしいのか」、その明確なイメージをしっかりと持っておくことが重要だということでした。地域住民が希望する移住者についてのイメージをあらかじめ固めておかなければ、実際に移住者を受け入れてから、地域住民の移住者に対する期待と移住者のライフスタイルの間に齟齬(食い違い)やズレが生じることがあるためです。ただ地域を単位として、希望する移住者についてのイメージを集約し合意形成に至るには、かなりの時間とエネルギーが必要であり、「いよりん」ではそのサポートに意を注いでいる、ということでした。
先進地視察の報告は、次回に続きます。