移住・定住促進政策 先進地視察②

私たちが6月10日11日の両日に実施した、「移住・定住促進、空き家利活用」の領域で愛媛県内において“先進地”として評価を得ている団体や個人を視察・訪問した報告の2回目です。
伊予市郡中地区の「伊予市移住サポートセンター『いよりん』」を出た私たちの車は、国道56号線を南下して内子の市街地にいったん入り、肱川支流の小田川に沿って国道379号線を東上しました。四国山地のさらに奥へと向かいます。別の支流との出合いから、久万高原町への峠越えをすることになる国道380号線に分かれてしばらく進むと、小田地区に入りました。この小田地区に、次の目的地「どい書店」はあります。
「どい書店」(doitshoten.com)は、小田地区の中心「小田中央商店街」のほぼ中心部に位置しています。その建物は、築年数約百年、元村長の家ということで、その名の通り、もとは書店として使われていました。内子町の地域おこし協力隊である岡山紘明氏が2019年3月に地元の休憩スペースとしてオープンし、シェアオフィス、シェアハウスとしての機能を加えています。コンセプトは「みんなのアイデアとワクワクが集まる『好奇心の拠点』」であり、岡山氏は「小田を世界一モテるまち」(名刺テキストより)にすることを目指し活動されています。
岡山氏のお話を聞くうちに、ほのぼのとした第一印象は色褪せ、ただものならぬ天才、あるいはアーティストのオーラが色濃く見えるようになり、それが「どい書店」の建物内に充溢していることに気づかされます。氏のパーソナリティと場の持つ力によって拠点「どい書店」は着実に、日本各地のみならず世界各地からアーティストやクリエイターが集う場所として発展しつつあるようです。
先進地視察の報告は、さらに続きます。