移住・定住促進政策 先進地視察③

「内子晴れ」の朝。
「おはようございます」の挨拶も元気よく、小学生が登校していきました。

今回のブログ記事は、6月10日11日に実施した「移住・定住促進、空き家利活用」先進地視察についての報告記事3回目です。

上島町役場を朝に出て、伊予市郡中地区の「伊予市移住サポートセンター『いよりん』」と内子町小田中央商店街の「どい書店」でお話をうかがった私たちは、内子町の町並み保存地区に戻り、視察・ヒアリングさせていただくだけでなく宿泊もお願いした古民家ゲストハウス&バーの「内子晴れ」に入りました。

2017年に「内子晴れ」をオープンした山内大輔氏は内子町の元・地域おこし協力隊員。移住促進業務の一環として空き家の調査と移住希望者の案内を行うなかで、「内子晴れ」となる物件と出会ったそうです。「内子晴れ」の建物は、その隅々までデザイン性の高い意匠による改修が施されており、新築物件では出せない興趣を備えたゲストハウスとなっていました。その夜、山内氏は自宅に戻る予定だったところを、私たちが無理を言ってゲストハウスにとどまっていただきました。昼から同行いただいている一般社団法人えひめ暮らしネットワーク代表理事の板垣義男氏に、内子町役場で地域おこし協力隊を担当されていた室岡康平氏と奥様にもご参加いただいて、夜のミーティングが開かれました。私たちの協力隊「活動計画」に厳しいご意見をいただくことを予定していたのですが、話題はなぜかこれまでの旅の話や身の上話などが中心になっていました。深更までつづく、忘れられない内子の夜になりました。

今回の視察先には、板垣氏のアドバイスを得て、これからの活動においてロールモデルとなるような方とその活動を選ばせていただきました。移住・定住支援組織のモデルとして「いよりん」、地域活性化拠点のモデルとして「どい書店」、協力隊活動を終えた後の生業として思い描いているゲストハウス事業のモデルとして「内子晴れ」があります。ですがいずれの活動も、すでに到達されている地点があまりにも素晴らしいために、いつかたどり着くことのできる「目的地」というよりも、いつまでも追いかけていくべき高みにある「理想郷」になるのだろうな、と直感していました。

翌日は視察の最終日。やや寝不足気味の私たちは、最後の視察先である久万高原町へと向かいました。

[`evernote` not found]
このエントリーをはてなブックマークに追加

Top