移住・定住促進政策 先進地視察④

「ゆりラボサロン(仮称)」へと改修整備がすすむ商店街の空き店舗

4回に分けて書かせていただいた「移住・定住促進、空き家利活用」先進地視察のご報告も今回で最終回。行程2日目、6月11日に訪問させていただいたのは、久万高原町の「ゆりラボ」です。最初の視察先であった「伊予市移住サポートセンター『いよりん』」から同行していただいた一般社団法人えひめ暮らしネットワーク代表理事の板垣義男氏が代表をされています。

「ゆりラボ」がどのような団体なのか、ということについては、久万高原町の広報誌「広報久万高原」2020年6月号6ページから7ページに「ゆりラボ通信①」としてまとめられています。https://www.kumakogen.jp/uploaded/attachment/8002.pdf

このなかの表現を借りれば「ゆりラボ」は、「硬く言うと『官民協働プラットフォーム』、言うなれば『オール久万高原町の応援団』」です。現時点では、「コミュニティナース機能」、「創業支援機能」、「まちづくり支援機能」を主な活動内容としています。

久万高原町の中心市街地に入った私たちは、久万高原町の地域おこし協力隊として私たちと同期の本年度より「ゆりラボ」担当として活動を開始した新名剛仁氏と合流し、久万町商店街の空き店舗「正治商店」を見せていただきました。ここでは、「人々やアイデアの交流拠点」としての役割を担うことになる「ゆりラボサロン(仮称)」を作り上げるべく、改修整備が進行中でした。これから始まる「活動拠点」であり、何か物事が始まろう、立ち上がろうとする際の“ワクワク感”を共有させていただくことができました。

次に、道の駅「天空の郷さんさん」の隣にある「久万高原の家モデルハウス」に移動し、週に一度開催されている「ゆりラボ」のミーティングに同席させていただきました。このミーティングでは、「ゆりラボ」が行っている様々なプロジェクトの進捗状況が共有され、協議事項がメンバーにより決められていきました。このミーティングの進行を見させていただいていて印象的だったのは、状況の変化や新たな出会いに対応していく「ゆりラボ」活動の“柔軟さ”であり、参加したメンバーの資質や視点の“多様性”でした。

伊予市「いよりん」、内子町「どい書店」「内子晴れ」、久万高原町「ゆりラボ」と、駆け足での訪問でしたが、視察に対応してくださった方々が、私たちが必要としている情報を的確に要領よく伝えてくださったために、中身の濃い充実した行程となりました。今回の視察で学んだすべてのことを、今後の活動に活かしてまいります。

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