協力隊交流イベント「せとうちライン」、上島町で開催
私たち、上島町と今治市の島おこし協力隊/地域おこし協力隊は、本年度より「せとうちライン」という勉強会・交流会のイベントを立ち上げ、およそ2カ月に一度のペースで会を開催しています。3回目となる「せとうちライン」を10月29日と30日の2日間、上島町において開催することができました。上島町からは、公営塾「ゆめしま未来塾」で勤務する協力隊員も含めて全7名が参加。今治市からは、大三島、大島、関前諸島の各支所からOBの方も含めて全8名に参加していただくことができました。さらには西予市からも1名、ご参加いただきました。

「せとうちライン」は、自治体の枠を越えて、主に瀬戸内海西部(芸予)地域の島嶼部で活動する協力隊員が定期的に交流する機会を設けることを主な活動の目的としています。というのも、瀬戸内海の島をつなぐ橋は有料であり、しかもその通行料はしばしば高額で、島外に出ることは容易ではありません。また、上島町の島々のように、本州や四国と橋で結ばれていない離島もあります。協力隊の活動において、地域社会に深く入り込むことは確かに重要な活動要件ではありますが、ときには活動地域の外、そして島の外に出て、同じく島にある別の地域社会で活動する協力隊と交流する機会を持つことは、自分の活動を相対的、客観的に位置付けを行うことのできる視点を得るためにも必要である、と考えています。
「せとうちライン」では、会場となった島で活動する協力隊が、自己紹介を兼ねて、そして地域社会の紹介を兼ねて、日頃の活動の内容について紹介しています。今回は、上島町の協力隊が次のようなテーマで発表を行いました。

平田浩司(企画情報課) 報告: 上島町空き家実態調査 生名区
田邊真希(企画情報課) 動画「上島元気人 リレーインタビュー」上映
中裏修平(弓削高等学校公営塾「ゆめしま未来塾」 塾長) 「ゆめしま未来塾」活動報告

西尾諭(商工観光課) 養蜂での地域おこし/生業づくり シミュレーション
2日目には、3台の車に分かれて、それぞれの協力隊が活動する地域をまわる視察巡検を行いました。
次回、今治市・大島で活動する協力隊が報告を行えば、上島町と今治市のメンバーは報告を一巡したことになります。二巡目となる次々回以降の会をどのように充実・発展させていくのか、また、上島町・今治市から瀬戸内海西部地域へと、活動をどのように拡げていくのか、以上2点が、今後の主な課題となっています。
1日目の終了後、町外からの参加者の宿泊施設として利用させていただいた下弓削の「古民家 弓削の宿」でバーベキュー形式の交流会を行いました。ここでは、日中には出ることのなかった、活動を通して抱く悩みやストレスなどが漏れ出す場面もありました。また交流会には、上島町での活動を通してお知り合いとなった方々や役場職員の皆様にもご参加いただき、協力隊の相談にのる、という場面も見られました。交流会は遅くまでつづき、宿の方々やご参加いただいた地域の方々にはご迷惑をおかけしたと思います。申し訳ございません。そして、ありがとうございました。
以上が、第3回「せとうちライン」のご報告となります。次回は、12月後半での開催を予定しています。詳細が決まりましたら、協力隊のフェイスブック等でお伝えさせていただく予定です。参加資格等は設けておりませんので、ぜひ皆様のご参加をお待ちしております。