Seasonal fruits
こんにちは、上島町島おこし協力隊です。
少しずつ寒さが増してきました。
島の農業はこれからが繁忙期です。柑橘の収穫シーズンですね。柑橘農家さんにとっては一年で最も忙しい時期と言えるでしょうか。
そこで、事業を組み立てるときに一番に考えておかなくてはならないBusiest Time(以下、BT)。今日はBTのお話です。
BTが夏に来るか、冬に来るかでわりと事業の負担が違ってくるようです。
ちなみに、養蜂は春~秋にBTが来ます。35度にもせまる気温の中、体力的にもピークまで働き続けます。その分、冬のうちに来季の準備が進められるのですね。
じゃあ柑橘農家さんはどうかというと、冬から春先にBTが訪れますから、後々の規模拡大というのが結構大変だそうです。柑橘農家を始める方は、最初にどれだけ規模を広げておけるかということが重要になるのだそうです。やったことのある方はよくわかると思うのですが、夏場の土いじりには少々つらいところがありますから、体力的に自信があっても無理は禁物ですね。
こうやってみると、実は、「つらい土いじり」みたいな作業を延々とやらなくてはならないのが養蜂家なんですね。代わりに冬はわりと自由です。「ちょっと飼い」みたいな~30群くらいのうちはいいのですが、100群、200群、、500群と増えてゆくうちに、毎日熱中症になりそうな感じで、めまいがしてくるのだそうです。「泣きっ面に蜂」ということもままありますので、それなりに苦労します。
逆に、涼しい冬に体を動かして、体力的な消耗は激しくないものの1年中それなりに仕事があるのが、柑橘農家さん…という感じでしょうか。
ちょっと見方を変えてみます。
こう見てください。寒冷地の農業はわりとゆとりがあるようです。寒い地域のリンゴ農家さんは、冬場は雪が積もりますから、おうちでゆったりと過ごすことができるようです。(雪かきが大変そうですが。)また、寒い地域の養蜂家さんも 「つらい土いじり」みたいなこととも縁がないようで、涼しく作業ができるようです。
「じゃあ寒冷地のほうがいいじゃん」という気もしてしまいます。しかし、一長一短です。暖かい地域では、冬の(または夏の)空き時間を使って、もう一つのビジネスチャンスをつかむことができるわけです。
暖かい地域では、BTをずらすことで、複数の事業を同時に進めることができるのですね。
養蜂家にとって、ちょっと柑橘は手に余る感じがしますので、枇杷なんてやってみても良いかもしれません。初冬に最高の蜜が取れます。