はち飼いのみなさん、来年の準備の時期ですよ
みつばちを飼育してみたいという方、これからが来年春に向けた準備のタイミングですよ。
私は、昨年の秋に購入した蘭「ミスムフェット」1鉢を、今年の6月頃に5株に分けました。
まさか30歳そこそこで蘭を栽培するとは思っていませんでした。
これは、日本みつばちの捕獲に使える「蜜蜂誘引ラン」と呼ばれています。日本みつばちの女王蜂が発するフェロモン物質と同じ物質を含む香りを放出し、みつばちを誘引して受粉を手伝ってもらうのですね。そして、受粉を終えた蘭はみつばちに対して全く用がなくなってしまうので、匂いを放出しなくなります。
なので、受粉しないように玉ねぎネットなどで覆ってあげて、みつばちに受粉させないのが誘引蘭の使い方です。
はちも賢いですが、蘭も賢いですね。たまねぎネットで覆う人間もそれなりに賢いです。狩猟は動物との知恵比べといいますから。
また、そうして5株に分けたうちの1株は、実は株分けの時に葉のないバルブ(球根部分)を、まだ生きてるんじゃないの?なんて思い、愛情と水を注いで、半年間管理しつづけた結果、ついに最近小さな葉を生やしはじめて復活してくれたのです。 ヒューマンドラマよりドラマチックな蘇生術。 計5株。そしてそのうち1株はいま、とっても小さい花芽をつけています。コレです。

わかりますか?紫色の芽がバルブの下からちょっとだけ顔を覗かせています。この花を分蜂期に合わせて咲かせる技術があれば、日本みつばちはかなりの確率で捕獲できるというものです。
簡単に言いましたが、毎年みつばちが分蜂する時期はばらばらですし、そのタイミングにランを咲かせられるかというと、ちょっと技術的に厳しいと思います。
1年間、来る日も来る日も愛情を注ぎ続け、失敗してしまうと笑いも起こりません。蘭を栽培するには、蘭を愛し、決して「裏切られた」と思わない心の準備が必要だと思います。
また、「日本みつばち」は飼ってみたいけど、蘭栽培はちょっと…という方。悲報だけで終わらないのがこのブログのいいところ。そんな蘭と女王蜂が発するフェロモン物質を研究し、誘引物質を作り出した人がいるんです。さすが、人間も賢い。
「待ち箱ルアー」と検索をかけていただくと、出てきます。1つ3,900円します。「高いと考えるか、安いと考えるかはあなた次第」という感じです。
ちなみに、私が普段使っている巣箱を買って送ってもらうと大体28,000円、巣箱に塗る巣くずで1,500円くらいでしょうか。そう考えると、飼育準備にだいたい34,000円ほどかかってきます。また、それでも確実に捕獲できるとは限らないところがまた悲しい現実でもあります。
捕獲は諦めて誰かに分けてもらえるのであれば、それに越したことはありません。また、巣箱があれば簡単に分けてもらえるというものでもないので、初めてはみたいけど不安があるということもあるかと思います。
そんな方は、これ。

佐島の獣肉処理加工施設から宮ノ浦に抜けてゆく斜面にたっくさん生えている、たぶんキク科?の花です。このキク科?の花にいま日本みつばちがお昼の暖かい時間に来ていますよ。眺めてみてください。きっと、飼育したい想いがふつふつっと沸いてくるでしょう。
そして、しつこいようですが、この年末にかけて咲くとある菊の花にいまちょっと注目しています。それはまたいつた。