最初で最後で最後は最後
こんにちは、上島町島おこし協力隊の西尾です。
来週は、花の島構想の担当となって最後の植栽です。
気づけば、いろんな「最後」が終わっていたようです。
ちなみに、私が上島町へ来てから一度も行われていないイベントがあります。
ふるさと夜市です。
私たちが島へきて最初のふるさと夜市は、豪雨災害のために中止となりました。
2年目も雨だったように思います。
3年目は新型コロナウイルス感染症対策として開催を見送ったような記憶です。
豪雨災害で中止となった夜市では、特産品を用いた料理の出店を予定していましたが、叶いませんでした。
最初もなければ最後もなかったふるさと夜市。
来年度に期待したいと思います。
この頃は八朔が町内でも盛んに流通しています。
甘い八朔、酸っぱい八朔、苦い八朔、いろんな八朔がありますが、島では八朔がとても人気なように思います。人気なだけあって生産量が多く、流通しすぎて売り切れないことが度々、見られます。
八朔も人それぞれに味の好みがあり、イメージしている味があるでしょう。
イメージ通りの味にあたると、運がよかったとか、あたりだ、となるのです。
いま、目の前にある農産物が当たり前でなくなってしまったとしたら、私たちはどのように暮らしてゆけるのでしょうか。
人は、目に見える今より目に見えない将来を考えながら、振る舞い、生きることができるでしょうか。
当たり前の暮らしが制限されているこの社会で、どう生きるか、どう考えるか、いろんな考え方「How」が問われています。いろんな「最初」、いろんな「最後」、そういったことに心を浮き沈みさせられずに暮らしてゆく生き方を見つけたいという想いは誰にでもあるでしょう。
八朔に対する好きや嫌いの気持ちは、暮らしの豊かさを物語っているようです。これから先、島で作られる柑橘は徐々に流通しなくなってゆくでしょう。さみしいことでもありますが、反対に作り手の方への感謝の気持ちが少しずつ大きくなってゆけばと思います。
穏やかに暮らすことはきっとこの先もなかなか難しいと思いますが、せめて心が穏やかになるような暮らし方をしたいと思います。