今年もやるぜぃっ!『かわうそキャンプ in たかいかみしま』
こんにちは、ふじまき@弓削島です。
子どもたちはもう夏休み。いいないいな~夏休み。。。
そんな夏のお楽しみ!今年も、高井神島での1泊2日のアートキャンプ「かわうそキャンプ」を実施します。
高井神島は、現在人口35人、高齢化率80%のいわゆる「限界集落」です。
島には、休校中の学校があります。木造平屋建ての懐かしい雰囲気の学校です。
初めて高井神島に行った時、わたしはすっかりこの学校が好きになってしまって、
そして高井神のことが好きになってしまって、この場をお借りして何かできないかなと思うようになりました。
そして昨年、第1回かわうそキャンプを実施させていただくことができました。
かわうそキャンプのコンセプトは、「島の役に立つこと×アートの楽しみ」です。
参加する子どもたち(町内の小・中学生)が、アート講師のサポートを得ながら、自分たちの感性で作品をつくり、
最後に島にプレゼントさせていただきます。だからアートといっても、作るものは島に役立つものになるように気をつけてプログラムを組んでいます。
(実際、役立つかはもうこちらの自己満足の世界になってしまうとは思いますが)
今年は、「いのししの柵のリメイク」がテーマです。
昨年、イノシシ被害が深刻な高井神島では、集落を取り囲むようにして、イノシシ除けの柵が設置されました。
田舎の暮らしは山と共にあります。
筍やきのこ、山菜などの恵み。そして山の栄養が、畑や海を豊かにしてくれ、計り知れない恵みを与えてくれています。
暮らしと山を「分ける」ために建てられた柵。
柵は、人や畑を守るために必要なものなのですが、それが山と人の暮らしに線を引いてしまったようにも思えます。
(実際は、柵ができる前から、高齢化率の高い高井神島では山に入る人はすでにほぼいなかったのですが)
けれども柵ができたことで、島の人たちは以前よりも畑作業を安心して行えるようになりました。
「いのししが荒らすから作っても無駄」と諦めていた状態から、収穫物を得る楽しみをまた味わえるようになりました。
柵は、山と暮らしの新しい『つなぎめ』なのかもしれません。
今年のかわうそキャンプでは、子どもたちに思い思いの素材でオーナメント(飾り)を作ってもらい、
柵を新しい『つなぎめ』として、島とそこに暮らす人たちが見て楽しくなるようなものにリメイクしたいと思います。
キャンプの運営は、町内の高校生スタッフも手伝ってくれます。
今年は、7名の若いチカラがアシストしてくれることになりました。
参加する子どもたち、高校生、高井神の方々、関わるすべての人たちにとって、刺激を受ける2日間であること、
そして、高井神島という島が「大切な場所」として記憶されていくように。
実施は、8月9~10日。準備も大詰め、がんばります!
※参加者・スタッフ募集は、町内の各学校を通じて行い、終了しております。
☆昨年の様子 http://setouchi-k.town.kamijima.ehime.jp/blog/sima/?p=1633